大きく分けてたくさんの情報を集めて個々に処理をしてデーターをマイコンが合わせた処理をして個々に合わせた出力に換えて制御する。って感じです。
「にわとりが先?たまごが先?」みたいな所もあるがアナログだった?機械式だった所がデジタルな制御になったと説明してみる。
エンジンにガソリンを送る仕事を例にとして説明しよう。燃料タンクに入ったガソリンをポンプを使ってエンジンに運ぶ(簡単に言うと昔から一緒)キャブレターと言う気化器を使う場合は送られた燃料をキャブレターが始動用、アイドリング用等を供給。回転数や負荷に合わせて出す量や加速に出す量をジェットと言われる部品を使って変更調整される。
ジェットはメインやエアにアイドルに加速ポンプ等がありカム交換や排気量等に合わせて交換してセッティングしていた。それがアナログなキャブセッティングで手をガソリン臭くさせて交換を繰り返して状況に合わせていた。その状況もまちまちで季節で変わるし標高差も気圧でもセッティング次第で出る性能が変わった。標高の高い富士スピードウェイでは下界でのセッテイングとは違った。
その様々な環境や状況に変化に合わせた情報を素にデジタルな制御を取り入れたコンピューターとなる。昭和後期のコンピューターは処理速度に能力が低かったのでインジェクション制御からキャブレターに交換したほうが性能が良かった頃もあった。ターボ車も出てきてインジェクションのデジタル制御が理解し調整セッテイング出来れば勝る時代が来た。
手をガソリン臭くしながらジェット交換しセッティングするのが好きじゃなかった自分は早くコンピューターセッティングを覚えようって必死だった(笑
デジキャブ(デジタルキャブレター)としていち早く理解していた方だと思う。
セッティングに当たってエンジンを壊さない為にも情報が必要で、燃焼次第でパワーが出るが燃料の量が少なく薄いとピストンを溶かしたり壊してしまう。これは今も昔も一緒でガソリン供給が足らなきゃ壊れる。丁度良いところじゃないと良い仕事が出来ない。
今は安価な2〜3万円で手に入るようになったA/F計だが出た当初は100万円の高級機材。約30年前の100万円は中々手を出せない。また別の機会に秘話を紹介するが話が戻る。
いわゆる濃いか薄いかを判断して勝手に制御してくれるコンピューターって素敵ですよね。時代とともに変化し進化したコンピューター制御。クルマだけじゃなく家電やあらゆるところで必要とされています。まだまだ奥が深いがコンピューターに頼って理解して付き合って行けるって大切ですよね。