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圧縮編
BR-ROMを良いコンディションで利用してもらうための豆知識。新しい時は調子良かったが、最近少し?聞きたい?調べたい?知りたい?Bee☆R今井の知識箱。
エンジンコンディションチェックの圧縮編。
圧縮圧はエンジンコンプレッション専用工具(コンプレッションゲージ)で測る事が出来る。
人で例えると血管の血圧計みたいな感じでエンジンがどれだけの圧縮があるか知ることが出来る。
作業は整備工場でしてもらいたいが測定方法を含め紹介する。
1.圧縮測定の圧力は大切なバロメーター
2.コンプレッションゲージの使い方
3.圧縮圧力の規定値
4.規定値を維持するためには
1.圧縮測定の圧力は大切なバロメーター
走行距離を重ね年数が経つに連れ色々なトラブルが出てくるが修理に比較的に高額になるのがエンジンであり、乗り換える時期や長く乗るのであればオーバーホールの時期の目安にも出来るので定期的に健康診断のつもりで圧縮測定を行うのがおすすめ。圧縮圧が低下すると排気から白煙が出たり加速のパンチが無くなって来る場合が多い。最悪の場合は出先でエンジンが掛からなくなった原因の場合まであるので注意だ。
エンジンが正常かつ好調に仕事する3原則に「良い混合気」「良い圧縮」「良い火花」
と言われてます。その良い圧縮が低いと「良い」ではなく「悪い」になる。
どんな状態で圧縮圧が上がらない「悪い」かを言うと、ピストンリングの張力の低下
吸気・排気バルブの密着の低下が主な状態。
2.コンプレッションゲージの使い方
エンジンコンプレッションゲージをスパークプラグの穴にアダプターで接続して圧縮圧力を測定する。
ピストンが上下にストロークしてバルブが閉じてる状態で上に上がって圧縮した空気圧力をゲージにて測定する仕組み。数回の繰り返しで上昇が止まる。
セルモーターは回るが燃料が出ない点火しない状態が理想。引火するのも危険なので注意。車種によりカムポジションセンサーのカプラーを外して回避出来る場合もあるがチェックランプ点灯する場合もあるのでプロに任せた方が安心。プラグを全気筒外し1気筒ずつアダプターをネジ入れコンプレッションゲージに接続。アクセルペダルを全開に踏んでセルモーターを「クンクンクン」と回しケージの針が上がるのを測定する。
アクセルを全開にしてないとスロットルバルブが閉じて空気量が足らなくなるので注意。
同様にバッテリー電圧が低い場合はジャンプケーブルで電圧安定も必要になる。
3.圧縮圧力の規定値
メーカーやエンジン種類によりまちまちだがターボエンジンは900~1100kPa
ノンターボは1000~1200kPaぐらいの感じ、確実に知りたい場合はサービスマニュアル等で確認してほしい。
次にゲージの針の上がり方が「クンクンクン」の一発目の「クン」で勢いよく8割くらい上がってくれるのが理想。「クンクンクンクンクン」で基準値にやっと上がるぐらいは結構疲れてる感じだ。
もうひとつの大切な基準として4なり6なりの気筒が同じ上がり方と数値が理想。ばらつきは危険信号と思って欲しい。
エンジンのかかりが悪い車は圧縮圧力が低い場合もある。仮に500kPa前後では
もうエンジン始動不可能状態だと思う。
ゲージの状態が心配なら試し方として工場のエアーコンプレッサからのエアーをエアーガン等で接続してアダプターに吹いてみると良い。通常800kPa~1000kPa付近で使用されている。
ちなみに圧力の単位と昔よく扱っていたエンジンの規定値等を紹介する。圧力の単位kPa(キロパスカル)で示しているが以前はkgf/cm2(キログラムパー平方センチメートル)
RB26DETTの圧力規定値は12.0kgf/cm2で1200kPa自分は未だに12キロと読んでる。
最低値は9キロ。気筒差限度値1キロです。
4.規定値を維持するためには
すでに規定値を下回っているエンジンが勝手に復活することはありません。すみやかに
買い替えかオーバーホール等修理、対策して欲しい。
維持する為には下回った原因や要因を知る必要も大切。大きく分けて3箇所
①シリンダーヘッドガスケットの抜け、抜け始め
材質の劣化、シリンダーヘッドやシリンダーブロックのひずみ等
②ピストンリングからの圧縮漏れ
ピストンリングの摩耗やへたり。エンジンオイルの潤滑劣化
③インテーク・エキゾーストバルブからの圧縮漏れ
バルブの摩耗、シートリングフェイス部の摩耗。バルブポートや燃焼室のカーボンスラッジ付着及び固着等
上記原因や要因の大半はオーナーによる管理ミスが含まれます。
教習所で教わったはずと免許取得時試験にも出てきたはずの「自動車を運行する者は、日々の自動車の安全を確保するため、1日1回、その運行の開始前において、目視等により日常点検を実施しなければなりません」とある。
項目の中はもう一度各自確認してもらえると幸いです。
今回最低限のエンジン維持だけに特化すると冷却水とエンジンオイルの量は毎日とは言わないがまめに点検して欲しい。冷却水が減ってることによりオーバーヒートして①の対策にもなる。エンジンオイル量が少ないと摩耗の原因になり、油温も上がりカーボンスラッジの発生の原因作りになる。
できるだけこまめにエンジンオイルを交換することをおすすめする。
【追加】
むき出しのエアークリーナーや目の粗いエアークリーナーは純正のエアークリーナーより大きなゴミやダストをシリンダー内部に運ぶ事になり、シリンダーの側面やピストンリングにも傷を付ける原因になってる。と同時にエンジンオイルの汚れ劣化の原因にもなってるので避けたい。
写真追加は後にやりたいと思ってます
変態改造マニア超〜オタクコンピューターチューニング野郎こと今井清則